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『ぜんっっっぜん!そんなことない!!むしろさ、うち親が共働きで8時くらいまで帰って来なくって、弟を1人で相手するのもしんどいんだよね!最近新しく買ったゲームがお気に入りみたいでさ、対戦しようって言われるんだけど、私ゲームとかよく分からないしさ……!』 まくし立てるように言った私を隼は一瞬ぽかんとした顔で見つめてきた。 そしてハハッと笑って、伏し目がちに『ゲーム、ありだな』と言った。 あれから隼には弟のお守りを手伝ってもらっている。お母さんが早めに仕事が終わって帰ってきて隼と鉢合わせした日、彼が帰った後にこっそり『彼氏なの?』って聞かれたけれど、違うよ、と返して泣きそうになった。 一緒にいる時間は増えたけれど、私はそれでも友達としての距離を保ったままでいた。
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