隣席の君

17/20
前へ
/20ページ
次へ
 僕は必死の思いでその腕を振り払おうとした。けれども思いの他強い力で捕まれているのでびくともしない。パニックになった僕はその腕に噛み付いてみたけれど、それでもだめだった。僕が絶望しかけたそのとき、坂上さんのおまじないは一気に最後の攻撃を仕掛け、気持ちの悪い空間はとうとう バッチンッ  という大きな音を立てて水分と共にはじけ飛んで消滅をした。   同時に、僕の腕も突然ふっと軽くなって開放された。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加