隣席の君はスリーピングビューティー<縮小版>

隣席の君

――こうして思い返してみると、そういえばここ最近おかしな事が起きている様な気もする……。僕はもう少し、坂上さんの話に耳を傾けても良かったのかもしれない。だけど不幸のメッセージが実行されるにはまだ期限があるはずだし、その期日前に起きるのは、期限が切ってある以上文言に反している。

やっぱり都市伝説なんてあるはずないよな！　気にしすぎだよな！

　そう空元気で自分を鼓舞したものの、少し気味が悪くなってきて

今日の坂上さんの誘いを断ってしまったのは不味かったかな

と、頭をポリポリ掻きながら

明日は自分から坂上さんに話しかけてみるかな

なんて心に決めて家に帰ったのだけれど、困った事が起きたのはその日の夜の事だった。