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太郎とその寝室は、「虚数時間」の時間軸上にあり、それは通常の時間軸と3:33の時点で垂直に交わっている。太郎の過ごす時間はこの「虚数時間」の時間軸に沿っているため、いくら時間が経過しても、通常の時間軸上は3:33から先に進む事がなく、太郎からすると自分以外の周囲の時間が停止したように見えてしまう。また、時間軸がずれた世界では相互の干渉が不可能なため、太郎は寝室の外に出る事ができない。
このような時間軸を超越するような超常現象から、元の時間軸に戻るためには、再度、太郎の寝相の力が発現するほかなく、そのためには太郎はなるべく長く寝続けた方が、事態の解決の可能性が高くなる。
太郎本人はもちろんその事を知る由もないが、結果として太郎は正しい選択肢を選んだのであった。
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