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その時既に引き返せる状態じゃなかった私は頷くことしかできなかった。
溢れる感情は抑えきれなくて、ぶつける場所が欲しくて、家族以外にバレないように私は荒れていった。
バカな遊びをたくさんした。
親にもたくさん迷惑をかけた。
でも何をしても喉は渇いたままで、1人になると思い出しては泣いていた。
何がいけなかったのか。
ただ一つそれだけで心が壊れそうだった。
友人から聞いた話、彼は告白を断ることは無かったのだという事実。
唯一私だけが例外だった。
忘れなきゃ。
おかしくならないように笑っていなくちゃ。
彼にだけは心配をかけないようにしなくちゃ。
そう思えば思うほど私は喉が渇いたみたいに何かが足りなくて、また何がいけなかったのかと自問自答を繰り返していた。
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