エイジアン・カメレオン ～旅立ち、バンコク編～

騒音の都

好奇心から僕も虫を食べたくなり、サソリとカエルを買うことにした。サソリは1匹100バーツ、カエルは何匹か容器に入れられて50バーツ。さっきの夕食の値段から考えて余りにも高いと思ったので値下げしてもらったら半額まで下げてくれた。やはりものは試しだなと僕は思った。

味に関して言えばカエルは焦げたメザシの様な味でサソリは日本の佃煮に似た味だった。油でかなりしっかり揚げているためサソリの食感はエビの尻尾そのままだった。カエルはやはりメザシの様に硬かった。これが意外と悪くなく、ビールによく合った。

僕がむしゃむしゃとやっていると1人のタイ人と目が合った。
「食うかい？」僕は彼に話しかけた。
「いや、やめとくよ。苦手なんだ、、、。」
これは以外だった。なるほどタイ人全員が虫やカエルを好んで食べるわけでは無いのか。おかしくなってつい笑ってしまった。