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「で、どうなのよ」
礼さんに奢ってもらったプリンを食べながら、山田が聞いてきた
「何を?」
「体育館で起きた出来事よ」
「え?なんで、山田が知ってんの?」
「私を誰だと思ってる?」
山田はにやって笑ってオレを見た
確かに山田の情報収集力を舐めちゃいけない
学校一と言ってもいいくらい、山田の元にはいろんなことが入ってくる
「宣戦布告してきたから、受けて立ってやったんだよ」
「勝算は?」
「それは…ねぇ…」
拓海はそういうとオレのほうを見る
「え?オレ?」
「優さんだからね」
「頑張るだけだから」
「そうだね。頑張んな」
「お前たち、なんだよ。オレがなんなんだよ?」
拓海と山田だけが分かってて、オレにはさっぱり分からない
「オレだけ抜け者かよ」
そういうオレに2人は大きなため息をついた
「優さんは思った通りにしてくれればいいから」
「は?」
「どういう意味だよ」
「優さんが決めることだから」
「それの意味が分かんねぇんだろ」
「まぁ、そのうち分かるから」
山田はプリンを食べ終わると、席を立つ
「後は二人にお任せします」
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