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筋肉の緊張を失って、スムーズに動けるようになった体の中を、太い指がゴリゴリと削っていく。はあ、と吐く息が熱を持っているのをルフは自覚した。嫌かどうかはこの場合関係がない、刺激を受けているという事実だけが原因だった。
ずぷん。
「くぅ」
指を付け根まで押し込まれて、鼻にかかった声が漏れた。これ以上声を出してなるものかと歯を噛みしめるルフの内側を、奥のほうまで、いっそう丹念に探り回した。
腹の奥が熱い。大半は怒りのせいだったが、じわじわと快楽がそれを侵食していくようだった。血が上ってクラクラする頭を振って、ルフは歯の間からうなった。
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