1.領主ひとすじの狼が壁尻モブレされる話

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 深夜になわばりをウロウロしていたのだ。殺したってかまわなかったが、やりすぎると今度は残忍だなんだと文句を言われる。  軽く脅かしただけだ。老騎士がチッと舌打ちをする。こいつにいくら憎々しげに睨みつけられてもルフは痛くもかゆくもないが、領主の反応だけは気になった。  うかがう視線の先で、領主は難しい顔で頷いた。 「了解した。教えてくれて助かった、ルフ」
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