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感謝の言葉にルフは有頂天になった。しっぽがあればブンブン振り回していただろう。狭い壁に囲まれた人間の街に好んでとどまるなんてバカみたいだが、この男がここに居たいというのだから仕方がない。彼は好きな相手に甘いタイプだった。
「オットーさんオットーさん、昨日の夜ははちみつを取ってきたんだ。食べさせてやるから、一緒に食べよう」
「はちみつ……」
真面目な若い領主の心がぐらつくのを見て取って、ルフはすすすとそばに寄った。昨晩の成果はもういくらか味見した後なので、体に残る甘い香りが立ちのぼって領主がのどを鳴らす。もう一押し、とルフはその手を取ったが、
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