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体育祭が終わり各自片付けに入った時水野君に声をかけた。
「ハードル凄かった。カッコよかったなー」
「3位でもそう言ってもらえるならよかった。工藤は100m走6位おめでとう」
「忘れてそんな結果!!」
「でも最後まで一生懸命走っただろ?そこがおめでとうなんだよ」
ああもう。なんでこの人は私の心に温かさをくれるのか。
「・・・好きです」
「え?」
「一目ぼれだったけど今は完全に水野君に心奪われてます。私を、彼女にしてください!」
水野君は少し困った顔をしている。・・・あ、これはヤバい、かも。
「それ、俺から言いたかった。俺も真琴のこと好きかもしれない」
「嘘!?」
「嘘が良かった?それならそうするけど」
「違う!嬉しくて、信じられなくて、ああもう潤大好きー!」
突然抱き着いたのに潤は恥ずかしがらずに頭を優しく撫でて『俺も同じ気持ち』と言ってくれた。
そして美紀に報告すると。
「おめでとう。でも恋愛は難しいから突っ走るだけじゃダメだよ?」
すでに彼がいるからか、そんな上から目線の助言だった。
でも人生最高に幸せいっぱいな私には上から目線でも気にしない。
これから潤とどうやって過ごそうかな~。楽しみでいっぱいだ。
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