3人が本棚に入れています
本棚に追加
7月に入り夏休みが近づく。
でも、私は最近不満なことがある。
なんとなく潤の周りに女の子がいること。潤の彼女は私なのに・・・。
「イケメンだけがモテるわけじゃないし、仕方ないじゃん?」
「仕方ないで済ませないで!潤も潤だよ、私よりあの子たちの方がいいのかな」
「はあ・・・気持ちは分からなくもないけど、真琴の所有物じゃないし、水野にも感情がある。
友達増やしたいとかいろいろあるんじゃない?」
「わっかんないよ、そんなの!ねえ潤!!」
席を立って潤の周りにる他のクラスの女の子の輪に無理やり加わる。
「夏休みどこ行く?私海行きたいなー」
「潤は毎年夏休みは夏期講習でしょ?」
この子、潤を呼び捨て?ひょっとして中学が潤と一緒でよく知っているのかも。
嫉妬、という感情がすごい勢いで湧いてくる。潤を腕を無理やり引っ張って廊下に出た。
「なにすんだよ!痛いじゃん」
「ねえ潤。なんで彼女より他の子優先するの?」
「別にそんなつもりない、真琴にも男友達いるだろ。それと同じだよ」
「でも、最近私に冷たい。メッセージもなかなか返ってこないし」
「夏期講習に向けて勉強量増やしてるからな。それメッセージでちゃんと伝えただろ」
「そうだけど・・・」
「ほら、休み時間終わるぞ」
潤は私の手をつなぐことなく教室に戻った。
私がどれだけ寂しいとか、もっと側にいたいとか、なんで潤は分かってくれないの?
最初のコメントを投稿しよう!