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【近づく終わり】
潤とはすれ違いが多くなった気がする。
私もメッセージをあまり送らなくなり、帰りも潤とではなく美紀と帰る方が多くなった。
「焦るな焦るな。水野と本気でいたいならこういうこともあるって1つの勉強」
「美紀は彼氏とすれ違うことある?」
「そんなのしょっちゅう!
でもいいの、お互いのこと真剣に思ってるのは伝わってるから。
すれ違いで別れたりケンカもしないよ」
「はあ、いいな。美紀の彼氏は・・・」
潤に一目ぼれして、そこからキラキラなカレカノ生活が待っていると思った。
実際仲良くて寝る前には必ず電話もしてた。潤の声は聞いてて安心する。
でもしばらく寝る前の電話もない。
『夏期講習のため』らしい。彼女より勉強優先するのはインテリ系にはよくあるのかな。
その夜潤からメッセージが来た。『明日早くに図書室に来て欲しい』図書室?なんで図書室なんだろう。
でも潤からメッセージ来るなんて久しぶりで単純な私は一気に幸せに浸った。
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