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7時半、私が図書室に入ると潤が座って何かの小説を読んでいた。
朝の光で黒髪が煌いてすごく絵になっている。
私に気が付くと本を閉じて、おはようと挨拶をした。
「突然でびっくりしたけど潤からメッセージがきてすっごく嬉しかった!なにか大切な話?」
「うん、まあ、ね」
「いいよ。こうして潤と二人きりなんて最近なかったから。なんでも話して」
「・・・キス、したい」
「・・・!!」
突然のことで私は理解できなかったけど潤が腕を引っ張り自分に引き寄せるとキスをした。
私は目をゆっくり閉じて潤の唇を感じる。大好きな優しくて力強い唇。
唇が離れると潤が思いがけないことを言った。
「やっぱりもう真琴といられない」
「な、なんで?好きだからキス、してくれたんでしょ!?」
「俺もそれを願ったさ。でも真琴とキスしてももう味がない」
「なに言ってるの!?訳わかんない!!」
「最初キスしたとき、ああ一生真琴といれると思えるような味だった。
幸せの味っていうのかな」
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