3/6
前へ
/89ページ
次へ
【神を必要としない】 そう告げられた様で、その言葉が白狐の心を捕らえた。 向かい来る人間のに背を向けていた白狐。 なのに、“必要無い”と神に背を向ける人間が頭から離れない。 まるで天の邪鬼の様に……… 追われるものから逃げ出して、逃げる者の背中を見つめていた。 三神弓弦の事が、白狐は気になって仕方がなかった。 その小さな心の変化が、“神”としての自分に大きな変化を与える事に 彼は まだ気付いていない………
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加