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「なぁ………水狐。
お前はおかしいと思わないのか?
この境内の社の数を」
質問に答えられぬ俺は、100年前より更に増えた社を指さして水狐に質問で返した。
俺達が護ってきた社以外にも、社は増え続けて居るのだ。
【昇進昇格の神】
【病平癒の神】
【美容の神】
【芸能の神】
神は元々子が少ない。
人間の事情で社を増やされても、神が足らないのだ。
だいたい【無病息災】の社に並んで、何故【病平癒の社】が存在するのだ。
それは護り神てある狐里への侮蔑する社となる。
“昇進昇格”
そんなもの努力の結果だろう。
神に願う事なのだろうか………
なのに、何故かそこそこ参拝者の多い儲かる社なのだ。
結局神手不足のため、俺達は仕事が増えた。
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