天国か地獄か!?龍星軍のバカンス!!~前編~

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「獅子島様!それに皆様もおやめください!凛道様が怖がってるじゃないですか?」 「わーん、女将さーん!」 助けてくれそうな人がいたので、荷物を放置してその背後に逃げこむ。 「ああ、よしよし、かわいそうに。」 「女将!我が家のことに口出しをされては困るぞ!?」 「凛ちゃん、モニカちゃん、怖くないよぉ~帰っておいでぇ~」 「わはははは!熟女の色気たっぷりの女将に泣きつくとは~好きもんだなぁ~凛助ぇ~!?」 「凛をテメーと一緒にするな、ボケ!り、凛、悪かった!喧嘩しねぇから・・・なぁ?」 「そうそう・・・しゃーねぇーからここは、平和的に凛たんの希望を優先しますか?」 「ぼ、僕の希望?」 「瑞希が良いんだろう?」 「っ!?」 烈司さんの言葉に顔が熱くなる。 図星と、罪悪感と、胸の高鳴りが混ざり合う。 「烈司。」 「譲ってやるよ、瑞希。じゃんけんやくじびきだと、俺にしかならないからなぁ~?」 「れ、烈司さん・・・・!」 (なんて良い人なの・・・!!) そんな私の気持ちが顔に出ていたのかもしれない。 「そ、それなら、モニカちゃんだってみーちゃんに譲るわよ!善意だからね、善意!」 何かに気づいたように、モニカちゃんが叫ぶ。 「チッ!・・・女将、部屋割りは変更だ。瑞希と凛道を一緒にしてくれ。これも善意だ。」 続けざまに、いまいましそうに、獅子島さんが言う。 「わははははは!」 最後に百鬼が笑ってしめる。 「その代わり、2人きりにならないように邪魔しに行くからなぁ~・・・!?俺様からの善意・・・!!」 「あなただけは絶対違うでしょう、百鬼さーん!!」 〔★そういう顔をしている★〕 こうして、私と瑞希お兄ちゃんは同じ部屋になれた。
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