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好きな人が身に着けていたものなら、身に着けたいって思うのは乙女心じゃない?
「つーか、グラサンなら、五十嵐から借りてくればよかったのになぁ~たくさん持ってるんじゃねぇーの?」
そう言って笑いながら、私をからかう姿も、すてき・・・♪
「いや、ホントそうですね~」
渡されたサングラスをかければ言われた。
「けど、凛は意外だったな~」
「え?」
「それ。」
私を指さしながら瑞希お兄ちゃんは言う。
「凛、水着、着なかったからよ~」
胸キュン100%の笑顔で言った。
「サーフィン用のスーツで来るとは。波乗り得意なのか?」
「あ、あははははは!気がついたら、着て来ちゃってましたぁ~」
そうなんです。
私が女の子の体を隠すのに選んだ方法は―――――
(サラシを巻いた上から、サーファーさんが着るスーツを着ること!!)
これなら、全身タイツみたいに身体を隠せるもんねん!!
〔★いろいろツッコミどころが多い★〕
(ヤマトに相談してよかった。)
彼の勧めで、サーファー用の水着を着た。
これなら喉も、スーツで隠れてる。
海で一番大事な酸素を補給する場所を隠す必要がないから、呼吸もしやすいと・・・。
(ありがとう、ヤマト!なんだかんだで、私のこと考えてくれてる良い子だよね・・・)
〔★持つべきものは友達だ★〕
「凛にサーフィンの趣味があるとはなぁ~よくするのか?」
「趣味じゃないです。未経験です。」
「えっ!?それなのに、着てきたのか!?」
「え!?えーと、やりたい気持ちが抑えきれませんでしたので~。」
「ぷっ!あはははは!ホント、面白い奴だなぁ~」
爆笑しながら頭をなでられる。
「じゃあ、俺が教えてやるよ。」
「え!?瑞希お兄ちゃん出来るんですか!?」
「まぁな。ほら、行こうぜ。」
そう言いなら、私の手を引っ張る愛しい人。
「は・・・はい・・・!」
これで2人きりで、マンツーマンで~
「あーん、ずるいわよみーちゃん!」
「サーフィンなら俺もできるぜ、凛たん。」
「短時間で波乗りのコツを教えてやろう、凛道。」
「わはははは!ついでに、サーフィンガールナンパしようぜ~」
「みなさん!?」
全員ついてきた。
こうして、2人きりの夢は、あっさりと終了した
〔★短い夢だった★〕
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