天国か地獄か!?龍星軍のバカンス!!~前編~

24/54
前へ
/510ページ
次へ
「てっきり、可愛い姉弟かと~!じゃ、じゃあ、よかったら、来てねぇ~」 そう言って私にチラシを渡すと、そそくさと去って行くセクシーなお姉さん。 私は瑞希お兄ちゃんと2人、微妙な空気で残される。 「・・・お、お兄ちゃん・・・」 「はははは・・・・俺、気にしてないから。」 「いえ、まだ何も聞いてませんが?」 「気にしてないって言ってるだろう!?」 「ご、ごめんなさーい!とはいえ、割引券ですよ!?せっかくだから~」 「うわぁ~ダイナマイト美人じゃん?」 「Cカップかぁー!?わはははははは!!」 「ぎゃあああー!?」 突然、両肩に何かが乗り、大きな声が耳に響く。 ビクッとしながら前進して、振り返ってみれば、やっぱりあの2人だった。 「烈司さん!百鬼さん!」 「モニカちゃんもいるわよー♪」 「うひゃ!?」 落ち着く間もなく、背後から抱きしめられ、思わず叫んでしまう。 「もぉ~みーちゃんてば、ダメよぉー?」 がっちりと私を抱きしめたまま、モニカちゃんが眉をハの字にしながら言う。 「いくら間違えられたからって、凛ちゃんに八つ当たりしないの♪うらやましいぞぉ♪」 「じゃあ、かわってみろやこの野郎!・・・早かったな?」 「そりゃあ~凛たんと遊びたいのは瑞希だけじゃないからな?」 「そうよぉ~今度はモニカちゃんが可愛がる番♪チュ♪」 「わっ!?」 「あ!?コラモニカ!こんなところで凛にセクハラすんな!」 「なによ~世間じゃオネェは公認的存在よぉ~」 「凛はノーマルな男だ!離せっての!」 「やーよ!みーちゃんばっかり、ず・る・い~」 「おいおい、お前ら。いい加減に~」 「何を騒いでる、小動物共。」 その声に合わせて、私の体がモニカちゃんか引き離される。 「チューチュー騒ぐんじゃない、お可愛らしい小動物2匹ととオネェさんよ。」 「獅子島さん!」 救いの手(?)を差し伸べてくれたのは、最後にやってきたラスボ・・・・初代メンバーの先輩。 「オネェはともかく、落ち着け小動物。」 「誰が小動物だ!?」 落ち着いて口調で言うと、怒る瑞希お兄ちゃんを見ることなく、私を見る獅子島さん。 私というよりも・・・・ (あ、違う。私じゃない。) 私が手にしたチラシを見ながら眼鏡の先輩は言った。
/510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

280人が本棚に入れています
本棚に追加