天国か地獄か!?龍星軍のバカンス!!~前編~

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思わぬ隠し武器を見せられ、ぼーぜんとする私の前で逆ナンは終了する。 「じゃあね、バイバーイ♪カッコいいお兄さん!」 「またね♪」 「絶対連絡してね♪」 「うんうん、ありがと♪」 必死で手を振る女子達に、モニカちゃんが優雅に手を振る。 そんな彼女達がいなくなったところで聞いた。 「なんですか、あれ?」 「ナンパぞ、凛?」 答えたのは、私の隣に座っていた瑞希お兄ちゃん。 円卓の席で、モニカちゃん達を親指でさしながら言った。 「こいつらといると、絶対女からナンパされんだよ。」 「瑞希たんは男からだけどなぁー」 「ぶっ殺すぞ、烈司!?」 「静かにしないか、小動ぶ・・・瑞希。目立つではないか。」 「俺を小規模な生き物呼ばわりするな!」 「ということでな~公の場では、モニカはカッコいいお兄さんなんだよ、凛たん。」 「気分は宝塚の男役だぜ♪イエーイ♪」 「そ、そうでしたか・・・」 烈司さんの説明に、ピースしながら舌を出すモニカちゃん。 それだけで、遠くの席に座っている別のお姉さんグループがモニカちゃんにスマホを向けているのが目に映った。 「あの・・・あちらの席の方に隠し撮りされてるみたいですけど・・・?」 「イエーイ、それはよくないな・・・。伊織、席を変えられないか?」 「移動するのがつかれる。」 「年寄りくさいわねん!?」 「モニカたーん、言葉遣い。」 「あん、じゃなくて、いけねぇ!そうだった・・・・ふっ・・・・」 キザに決めながら微笑むと、その顔で自分を隠し撮りしたグループを見るモニカちゃん。 軽く手を振れば、その席からきゃぁあ~!と黄色い悲鳴が上がる。 「モテますね・・・モニカちゃん・・・・」 「ふっ・・・女に騒がれるのも困ったもんだぜ・・・!」 知らない人が聞けばうぬぼれてるように聞こえるだろうけど、きっと違うと思う。 この人は本気で迷惑している、と。 〔★キレイなオネェさんは男が好きだ★〕
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