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「俺の代では親衛隊長は、10代目になる。なにかと頭を守るってイメージがあるが、出来ればサポート役として力を貸してほしい。仲間を守ってほしい。その思いで選んだ。」
「うはははは!照れるのぉ~!」
「誰がお前って言った関西人!?」
「リンリン、サポートサービスは俺で決まりっしょ♪」
「うるせーぞ、テメーら聞こえねぇ!!」
「カンナも怒鳴るなよ。凛君、誰にしたの?」
「ああ・・・・龍星軍10代目親衛隊長は―――――――」
それで一瞬静かになる。
その静寂(せいじゃく)に合わせて言った。
「高千穂カンナ。」
「あ、あたし!?」
「お、いいじゃんか~」
ギョッとする本人と周りに、初代親衛隊長が、ヒューと口笛を鳴らす。
「高千穂なら、いろんな面で凛たんのサポート出来るな。喧嘩も強いから安心だ。」
「む、宗方先輩、あたしで、いいんすか!?」
「それは4代目に聞くことだろう?」
「是非、お願いします、カンナさん。」
驚く親友に力強く伝える。
「お守り役をさせるつもりはないけど、一緒に龍星軍を支えてほしい。」
「凛・・・」
「異存がなければ、初代から腕章を受け取ってくれ。」
「腕章?」
「この日のために先輩が、用意してくださったんです。」
「どうする~高千穂ちゃ~ん?怖かったら、断ってもいいぜー?」
そう言って、自前で用意した腕章をちらつかせる烈司さん。
軽い口調で言ってるけど目はマジだ。
「なめてもらっちゃ困りますよ、初代親衛隊長。」
それはカンナさんにも伝わっていた。
「龍星軍をするのが、あたしの夢だったんす!宗方さん以上の親隊になってやりますよ!!」
「・・・・頼むぜ。」
烈司さんの前まで行くと、きっぱりと言い切る鬼姫。
それに目を細め、真面目な顔で腕章を渡す烈司さん。
引継ぎは成立した。
〔★カンナは親衛隊長の腕章を手に入れた★〕
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