生還からの後始末!新生龍星軍決定!!

52/66
前へ
/510ページ
次へ
「え~俺の代では副総長は、9代目になる。ナンバー2というイメージがあるが、そういう意味で選んでいない。むしろ、族の世界をよく知っていて、チームの規律を作り、『総長』と名のつく者に忠実に従ってくれる人にした。」 「それって――――――――・・・・・!?」 「いやいや、凛君・・・・」 「けっ!聞かなくても、決まってるってか~!?」 「凛さん!」 「我が君~お願い!!」 「よって、龍星軍9代目副総長は―――――――」 一身に祈っている彼に向かって言った。 「可児良信くん。」 「「「「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」 「お百度参りしてよかったぁぁぁぁ!!!」 「したんですか!?」 「もちろんですよ!!凛さん!!ありがとうございます!!」 「え?ちょっと~」 そう言うなり、私に駆け寄り、両手で手を握りしめる可児君。 「お百度ふんだかいがありました!この可児良信!!総長に未来永劫の忠誠を誓いますっ!!」 「いや、そこは神様に感謝しましょうよ?」 「ぐああああ!ヤッパリ可児かよ!」 「絶対、大河じゃない気がした。」 「うるせぇぞ、秀!」 「あははははは・・・・いいもん・・・・忍びは、諜報が命だもん・・・・これからだもん・・・」 可児君の背後に見える仲間の姿に、良心が痛む。 私の言った一言で、人間の天国と地獄を見た気がした。 かわいそうになる。 〔★実行したのは凛だ★〕 「おい、いつまで男同士で手を取り合っている?さっさと、腕章を取りに来い、寺の硬派!」 「は、はい!!獅子島さん!!」 パアアアと顔じゅう輝かせ、軽い足取りで腕章をもらいに行く可児君。 「俺の名に恥じぬように人生をささげろ。」 「はっ!!かしこまりましたぁー!!」 敬礼する姿を見て、どこの軍隊かと思ったが、引き継ぎが成立したのでよしとした。 〔★可児は副総長の腕章を手に入れた★〕
/510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

280人が本棚に入れています
本棚に追加