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「え~俺の代では副総長は、9代目になる。ナンバー2というイメージがあるが、そういう意味で選んでいない。むしろ、族の世界をよく知っていて、チームの規律を作り、『総長』と名のつく者に忠実に従ってくれる人にした。」
「それって――――――――・・・・・!?」
「いやいや、凛君・・・・」
「けっ!聞かなくても、決まってるってか~!?」
「凛さん!」
「我が君~お願い!!」
「よって、龍星軍9代目副総長は―――――――」
一身に祈っている彼に向かって言った。
「可児良信くん。」
「「「「ぎゃおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」」
「お百度参りしてよかったぁぁぁぁ!!!」
「したんですか!?」
「もちろんですよ!!凛さん!!ありがとうございます!!」
「え?ちょっと~」
そう言うなり、私に駆け寄り、両手で手を握りしめる可児君。
「お百度ふんだかいがありました!この可児良信!!総長に未来永劫の忠誠を誓いますっ!!」
「いや、そこは神様に感謝しましょうよ?」
「ぐああああ!ヤッパリ可児かよ!」
「絶対、大河じゃない気がした。」
「うるせぇぞ、秀!」
「あははははは・・・・いいもん・・・・忍びは、諜報が命だもん・・・・これからだもん・・・」
可児君の背後に見える仲間の姿に、良心が痛む。
私の言った一言で、人間の天国と地獄を見た気がした。
かわいそうになる。
〔★実行したのは凛だ★〕
「おい、いつまで男同士で手を取り合っている?さっさと、腕章を取りに来い、寺の硬派!」
「は、はい!!獅子島さん!!」
パアアアと顔じゅう輝かせ、軽い足取りで腕章をもらいに行く可児君。
「俺の名に恥じぬように人生をささげろ。」
「はっ!!かしこまりましたぁー!!」
敬礼する姿を見て、どこの軍隊かと思ったが、引き継ぎが成立したのでよしとした。
〔★可児は副総長の腕章を手に入れた★〕
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