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「ウェイウェイウェイ!イエーイ!可児っち、おめ!」
「うははは!タッチや、タッチ!野球漫画やないタッチやで!おめでとさん!」
「ははは?!ありがとな!」
よほど嬉しかったのか、可児君はちーちゃんとヤマトとハイタッチをして喜びを分かち合う。
その様子に呆れるカンナさんと、顔を見合わせて苦笑いする。
そして、役職発表を再開しようとしたのだが―――――――
「・・・。」
「円城寺君?」
ふいに、円城寺君が不自然な動きをする。
「円城寺君、どこ行くの?」
話の途中だというのに、移動し始めたのだ。
「大河?」
「おい、大河!」
「うるせぇー」
爆裂弾男子の問いにそう返すと、私へ視線を移しながら言った。
「帰るんだよ。」
「え!?」
突然の帰宅宣言に困惑する。
「か、帰るって、なんで??」
「けっ!どうせ残りは、補佐役だろう!?」
「うん、補佐もだけど―――――――」
「俺は隊長以外、興味ない。暇じゃない。爆裂弾の頭でもあるんだよ。」
「な、なんか、いつもより怒ってない??」
「オメーから見ると、俺はいつもキレてんのかよ?」
「うん。」
「てっ、即答か!!?テメ、この~~~~~~けっ!!」
一瞬、極悪な顔になったけど、すぐにいつもの顔(?)に戻る円城寺君。
そして、ガレージに続く通路へと歩き出す。
「あ、待ってよ、円城寺君!最後まで聞いてくれないと困りますよ!?」
「カンナ、後で教えてくれ。」
「おい、大河!すねるのもいい加減にしろ!」
「すねる??」
カンナさんの言葉を聞き返せば、彼女は小声で教えてくれた。
「見りゃあそうだってわかるだろう?あいつ、あれでも結構凛に期待し―――――」
「おい、余計なこと言うなドブス!?」
「はあ!?八つ当たりかコラ!?」
「なんだと!?」
「事実だろう!?選ばれなかったから帰るくせに!」
「このアマ!」
「ちょ、待って待って!」
喧嘩になりそうな2人の間に割って入る。
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