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「よくわかりませんが、まだ話は終わってないよ、円城寺君。帰ってもらったら困るよ!」
「うるせぇ!平等がモットーなら、俺に指図するな!」
「それが頭に対する態度か、円城寺大河。」
ガシッ!
「っ!?」
「え!?」
低い声に合わせ、円城寺君の肩を手荒れした手がつかむ。
「最後まで聞けや。」
「瑞希先輩!?」
「お兄ちゃん!」
円城寺君を引き留めたのは、彼が1番尊敬している元ヤン様だった。
「オメー龍星軍だろう?その龍星軍の今の頭は誰だ?」
「それは・・・・」
「総長の話は終わってない。補佐への腕章も渡し終わってない。男が中途半端な真似すんな。」
「瑞希先輩・・・」
「俺もヒマじゃない。さっさと腕章渡して、休みてぇんだよ。」
「あ・・・そういえばお兄ちゃん、仕事と夜店が重なって徹夜でしたよね・・・」
「そうだ。円城寺、最後まで聞いていけ。俺に腕章渡させろ。寝かせろ。」
「・・・・わかりました。」
「言う言葉が違うだろう?」
「っ!?す、すんませんでした・・・・!」
「そこに、『4代目総長』がつかないあたり、オメーはガキだよな。」
肩をすくめながら言うと、ジロッと私を見る瑞希お兄ちゃん。
「これでいいのか、4代目?」
「え?いいもなにも、円城寺君が帰らないならそれで助かります。」
「オメーはオメーで、もっとツッパレや!」
パン!
「いたっ!?」
ギロッとにらまれたかと思うと、平手でお尻を叩かれた。
「な、なにするんですか、お兄ちゃん!!?」
セクハラですよ!?
「『初代』って呼ばねぇーか!学芸会みたいな司会しやがって!」
真顔で言われ、言い返せなくなる。
叩かれたお尻がジンジンしたけど、なぜかときめいてしまった。
(み、みんなの前でお尻を叩くなんて・・・・エッチ!!)
〔★瑞希には下心が、凛には反省がない★〕
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