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「じゃ、じゃあ、続けます!」
咳払いすれば、瑞希お兄ちゃんが円城寺君から手を離す。
それで円城寺君は、パッと瑞希お兄ちゃんから離れる。
背を向けてしまう。
それが気になったけど、瑞希お兄ちゃんの睡眠の方が大丈夫なのでスルーして言った。
「えーと・・・補佐なんだが・・・・」
気まずい空気の中、出来るだけ男らしい口調で告げる。
「初代をベースにしてきたんだが、人数が約2倍になったこともあって補佐を作ることにした。俺の代から新しく作る役職だ。」
「うははははは!あと1人入れば、2倍やなぁ♪」
「細かいこと言うんじゃねぇ、五十嵐!」
「ウェイウェイウェイ!これ以上変な奴はいらない系!?」
「それ、テメーもカウントに入ってんだぞ?」
よどんだ空気を戻そうと、選ばれた人達が、頑張ってくれた。
「大河、平気か?」
「補佐もいいじゃんか?俺、カンナと組みたいわ。」
「あれ~長谷部君、カンナちゃん気にしてる~?」
「なわけあるか、馬鹿忍者!」
選ばれなかった人達も明るくしてくれてるが・・・
「・・・。」
円城寺君だけ、やっぱり機嫌が直ってない。
(ここで、あんな殺伐とした円城寺君の名を呼ぶのは嫌だけど~・・・・)
しかたない。
言うことは言わなきゃダメ。
「円城寺大河君。」
「・・・・おう。」
呼んだら、意外とすんなり返事をしてくれた。
でも、私には背を向けたまま。
それでも返事が返ってくるだけ、マシだと思って言った。
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