生還からの後始末!新生龍星軍決定!!

55/66
前へ
/510ページ
次へ
「じゃ、じゃあ、続けます!」 咳払いすれば、瑞希お兄ちゃんが円城寺君から手を離す。 それで円城寺君は、パッと瑞希お兄ちゃんから離れる。 背を向けてしまう。 それが気になったけど、瑞希お兄ちゃんの睡眠の方が大丈夫なのでスルーして言った。 「えーと・・・補佐なんだが・・・・」 気まずい空気の中、出来るだけ男らしい口調で告げる。 「初代をベースにしてきたんだが、人数が約2倍になったこともあって補佐を作ることにした。俺の代から新しく作る役職だ。」 「うははははは!あと1人入れば、2倍やなぁ♪」 「細かいこと言うんじゃねぇ、五十嵐!」 「ウェイウェイウェイ!これ以上変な奴はいらない系!?」 「それ、テメーもカウントに入ってんだぞ?」 よどんだ空気を戻そうと、選ばれた人達が、頑張ってくれた。 「大河、平気か?」 「補佐もいいじゃんか?俺、カンナと組みたいわ。」 「あれ~長谷部君、カンナちゃん気にしてる~?」 「なわけあるか、馬鹿忍者!」 選ばれなかった人達も明るくしてくれてるが・・・ 「・・・。」 円城寺君だけ、やっぱり機嫌が直ってない。 (ここで、あんな殺伐とした円城寺君の名を呼ぶのは嫌だけど~・・・・) しかたない。 言うことは言わなきゃダメ。 「円城寺大河君。」 「・・・・おう。」 呼んだら、意外とすんなり返事をしてくれた。 でも、私には背を向けたまま。 それでも返事が返ってくるだけ、マシだと思って言った。
/510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

280人が本棚に入れています
本棚に追加