生還からの後始末!新生龍星軍決定!!

57/66
前へ
/510ページ
次へ
「うははは!つまり凛はえんなんとか君に、自分の身代わりをしてほしいっちゅーことか!?」 「みが・・・!?は・・・はははは!はははは!!そーだよな!そうだよ・・・オメーだって、きれいごとばっかなわけないもんな!?テメーの身が危なくなれば、その代わりをさせるようなマネができ・・・」 「うん。僕に万が一のことがあったら、僕に代わって『総長』として、龍星軍を率いてほしいんだ。」 「え・・・・!?」 私の言葉に、笑っていた円城寺君が固まる。 怒ったり、話を聞いてくれないのはいつものことだけど。 (急に笑いだしたり、固まったりで、今日の彼は変だな・・・) 「みんなもわかってると思うが、今回の賞金首騒ぎや九條アキナの件で、俺が必ずみんなの側にいるという保証がなくなった。」 「凛道!?」 「凛!?」 それに弾かれたように叫ぶ円城寺君と―――――――― 「なに言ってるんだ、凛!?」 真田瑞希さん。 私の愛する人の問いに、できるだけ丁寧に答えた。 「九條アキナさんのことは、機会がくればお話しいただこうと思っていますが・・・やはり、頭に何かあった時、俺以外で龍星軍をまとめることのできる者が必要だと思いました。」 「・・・・何かって、どういう意味だ?」 「例えば、人質を取られて1人で呼び出された時とか、残されたチームメートが心配するじゃないですか?」 「そっち!!?お前の言う『何か』ってそういうこと!?」 「まさか、死んじゃうとでも思いましたか?」 冗談で瑞希お兄ちゃんに笑いかける。 そして後悔する。 「・・・・すみません。嘘です。」 「・・・おう、2度と言わないでくれ・・・」 一瞬見せたゆがんだ顔は、泣きそうな小さな子供のように見えた。 だから、彼の気持ちを変えるためにも言った。
/510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

280人が本棚に入れています
本棚に追加