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「うははは!つまり凛はえんなんとか君に、自分の身代わりをしてほしいっちゅーことか!?」
「みが・・・!?は・・・はははは!はははは!!そーだよな!そうだよ・・・オメーだって、きれいごとばっかなわけないもんな!?テメーの身が危なくなれば、その代わりをさせるようなマネができ・・・」
「うん。僕に万が一のことがあったら、僕に代わって『総長』として、龍星軍を率いてほしいんだ。」
「え・・・・!?」
私の言葉に、笑っていた円城寺君が固まる。
怒ったり、話を聞いてくれないのはいつものことだけど。
(急に笑いだしたり、固まったりで、今日の彼は変だな・・・)
「みんなもわかってると思うが、今回の賞金首騒ぎや九條アキナの件で、俺が必ずみんなの側にいるという保証がなくなった。」
「凛道!?」
「凛!?」
それに弾かれたように叫ぶ円城寺君と――――――――
「なに言ってるんだ、凛!?」
真田瑞希さん。
私の愛する人の問いに、できるだけ丁寧に答えた。
「九條アキナさんのことは、機会がくればお話しいただこうと思っていますが・・・やはり、頭に何かあった時、俺以外で龍星軍をまとめることのできる者が必要だと思いました。」
「・・・・何かって、どういう意味だ?」
「例えば、人質を取られて1人で呼び出された時とか、残されたチームメートが心配するじゃないですか?」
「そっち!!?お前の言う『何か』ってそういうこと!?」
「まさか、死んじゃうとでも思いましたか?」
冗談で瑞希お兄ちゃんに笑いかける。
そして後悔する。
「・・・・すみません。嘘です。」
「・・・おう、2度と言わないでくれ・・・」
一瞬見せたゆがんだ顔は、泣きそうな小さな子供のように見えた。
だから、彼の気持ちを変えるためにも言った。
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