天国か地獄か!?龍星軍のバカンス!!~前編~

6/54

276人が本棚に入れています
本棚に追加
/510ページ
「わ、わからないだ??」 「はい、まったく。なんの話ですか、瑞希お兄ちゃん?」 「おいおい、瑞希お兄ちゃんよ~凛たんに話してないのかよー?」 ギョッとする瑞希お兄ちゃんと、茶化しながら呆れる烈司さん。 「馬鹿!俺は凛にちゃんと話して~・・・・凛、忘れたのか?旅行の話?」 「旅行?」 それで思い出す。 好きな人に言われた言葉を。 「夏休みに、お泊りで遊びに行くお話ですか!!?」 自分でも、アゴが外れるんじゃないかというぐらい大口で叫ぶ。 「そう、それそれ!」 そんな私に、瑞希お兄ちゃんは体ごとこちらへと向きなおしながら言った。 「風呂に入った時と、幡随院に会いに行く前にも話してただろう~?」 「あん?なによ、オメーら?そんな前から計画して、話し合いしてたのか?」 「い、いえ!?そんな、そこまで深いことは~」 言われて瑞希お兄ちゃんの裸・・・いえいえ!! 瑞希お兄ちゃんとの会話を思い出す。 「夏だから、海に遊びにでも行こうという話をしただけで~」 「海にでもじゃなくて、海がいいなって言ったんだよ!たく・・・あいまいな言い方しやがってー・・・・!俺とは出かけたくねぇーのかよ?」 「はああ!?そんなわけないでしょう!?行きたい!行きたいでーす!お連れくださーい!」 「おわっ!?」 口をとがらせながら言う相手に、ガバッと抱き付きながらお願いする。 「お願いします!僕、瑞希お兄ちゃんと遊びに行きたいです!!お願いですから、連れて行って下さーい!!」 「ま、まて、落ち着け、凛!」 「おいコラ!暴れるな、あぶねぇー!!」 運転席と助手席の間に体を押し込めてお願いする。 〔★実際は暴れている★〕
/510ページ

最初のコメントを投稿しよう!

276人が本棚に入れています
本棚に追加