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「そもそも、オメーの運転が悪いんだボケ!」
「この凛たんびいきがぁ~!?俺でもそうするけどさ!それはいいが、人のせいにすんな!八つ当たりするな、ボケ!」
「うるせぇよ、ニコチン中毒者!吐く息がくせーっての!」
「なんだとぉ!?」
「なんだよぉ!?」
(またはじまった・・・・)
瑞希お兄ちゃんと烈司さんは仲が良い。
仲がいいんだけど、ときどき、ケンカをするほど仲がいい時がある。
「やめてください、お二人とも!」
最近わかったことだけど、こういった軽いもめごとをよくするのだ。
「争う原因がよくわかりませんが、喧嘩はしないでください!」
「わ・・・・わかりませんってお前なぁ~!?」
「・・・凛たんの天然にゃかなわねぇよ・・・!」
2人の間に入って・・・というか、シートとシートの間に挟まったままで言えば、はあーと大きなため息をつく瑞希お兄ちゃんと烈司さん。
それが気になったけど、ケンカをやめてくれたのでよしとした。
〔★気になる凛が原因だ★〕
「じゃあ、もうやめてくれますね!?」
「はあぁあ~~~・・・・!この愚弟だけは~」
「ぷっ!そう言うなよ、瑞希~」
争いをやめた2人が、私の頭をなでながら言う。
「たくっ!天然無自覚すぎるっての!ヒヨコはいいが、鶏みたいになるなよ!?」
「え?ヒヨコが大きくなったのが鶏じゃ・・・??」
「ははは!瑞希が言いたいのは、三歩歩くとすぐ忘れちまうような性格になるなってんだよ、凛たん。」
「そういえば、そういうことわざが―――――――――って!?それだと僕がヒヨコじゃないですか!?」
「ヒヨコじゃんか、ばぁーか。」
「うっ!!?」
そう言って、意地の悪い顔で私を見る目が色っぽい。
「い、いじわる!」
セクシーな顔をされ、ドキドキする私が言い返せる精いっぱいの言葉。
〔★表現ともいえる★〕
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