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これに彼は、私の前髪をかきあげながら笑う。
「悔しかったら、ヒヨコちゃんからドラゴンに進化してみろ♪で?行きたいところはあるのか?」
「はあ!?ポケモンでもそんな進化はしな・・・・・え?行きたいところ?」
「そう、旅行先。」
指先で、私の前髪をいじりながら瑞希お兄ちゃんが言う。
「凛の希望を第一にしたい。どこへ行きたいんだ?」
「え?海じゃなかったんです?」
「ん!?ん~・・・・いや、龍星軍の4代目になってから、トラブル続きで休めてないだろう?好きなところ連れて行ってやるよ。ただし、国内限定でな?」
「え・・・ええええ!?いいんですか!?」
「おうよ!一緒に行こうぜ!」
「瑞希お兄ちゃんと一緒・・・・!?」
これって、これって、これって!!
「瑞希お兄ちゃんと旅行!!?」
二人っきりで!!?
〔★凛のテンションは上がった★〕
「だからそう言ってるだろう~?金の心配もしなくていいぞ、未成年♪凛1人ぐれーなら、俺が金出してやるからな?」
「そ、そんな!悪いですよ、瑞希お兄ちゃんにお金出させるなんて・・・!」
「そうだぜー瑞希。水くせージャンか、俺らもいるのに?」
「へ?」
俺らもいる?
思わず、言った相手を見る。
「凛たんの分は、俺達も出すからよ。」
「烈司さん・・・・?」
てか、『俺達』とおっしゃいましたとよね?
「なんだよ、親切だなオメーら?つーか、モニカはわかるが、皇助は女以外には金出さないだろう?」
「ばっか!あれで皇助の奴、凛たんを気に入ってんだぜ~?伊織だってレトロにツンデレしてるしよぉ~まるわかりじゃんかよ?」
「あの~・・・・」
楽しそうに話す2人に恐る恐る聞く。
「旅行って・・・・誰々行くんですか・・・・?」
「だれって~」
「決まってんだろう!」
不思議そうにする烈司さんと瑞希お兄ちゃんが、私の好きな人が言った。
「凛と俺ら初代メンバーの6人で行くんだよ♪」
(えええええええええええええええええええ!?)
二人っきりじゃないの!?
〔★3倍の人数だ★〕
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