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4日目
髪を低い位置でまとめて、色がついていないリップクリームを塗って。
母親に借りたパンプスを履いて、指定された場所に向かう。
外はパラパラと雨が降っていて、少し肌寒かった。
少し早めに葬儀場に着くと、何か違和感を感じた。
どうして快晴くんの家族の人たちがいるんだろう。
どうしてそんなに泣いているんだろう。
次の瞬間、目に入ってきた文字に、衝撃が走った。
持っていた傘が、バチャッと音を立てて水溜りに落ちた。
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