七四五五

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隠れ家の七四五五 円城寺の先代が建てたものであった。 裏山から流れてくる小川の水を入れ、庭園の池に引き込んだ。 源氏蛍のいる風景が好きだったのである。 ここに’’めかけ,,を囲っていた。 それを二人で過ごす時間を楽しんだのである。 本来の意味は、午後は何も無し、であり、 光輝の世代で意味が変わってしまった。 光輝は、ナシゴレン、と呼んでいた。 そう読めないでもない。 円城寺は、朱音を送ってあげる。 「ありがとう、円城寺さん、又寄らせてください。」 「それじゃ、朱音さん、またね、、」
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