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それからしばらくして、円城寺から連絡があり、
今日あたりかもしれないから、七四五五に来て欲しい、とのことである。
そう、ホタルが見られるかもしれない。
気温が適度に無風状態であるなら、きっと幼虫が羽化するのである。
「こんばんは、円城寺さん、」
「こんばんは、朱音さん、今日はまた素敵なお着物ですね、」
「はい、ありがとうございます。寒芍薬でやまと帯でございます。」
「そうですか、華やかで、似合ってます、朱音さん」
「はい、わたしも、、」
二人は、池が見える縁側に腰掛ける。
「今日、見れますかね?」
「そう思いますよ、朱音さん」
その間、ビールを飲む、枝豆をつまみに、、
今日は、下弦の半月で時折り雲に隠れてる。
蛍観賞なら、絶好のロケーションである。
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