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朱音は、座敷の片隅に飾られている生け花を見て、
これは、、すいかずら、、の花だなぁと思う。
可愛くも愛くるしい、、と、
なぜそんな表現をしてしまったのか?自分でも解らない。
お茶を立てている円城寺を見る。
着物の袖から伸びている手を見て、白くて華奢な手であろうか、
まるで女性の手のようだ。そう思うと、
円城寺は、歌舞伎の女形にも見えてしまう。
男を感じさせない、その姿は、、もしや、とも思わせた!
今さっき自分で届けた、小皿に乗せたお茶菓子を頂いていた。
出された、お茶もいただく。
「ところで、相談ごととは?」
あまりの静寂な雰囲気がいたためられずに、そう言ってしまった。
「そうですね、その前に、朱音さんの悩みを聞きましょうか?」
「えっ、わたしそんなこと言いました?」
「いえ、顔に書いてあります。」笑
朱音は、おもわず顔に手をあてる。
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