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朱音は、ひと通り話して、疲れたのか、
ふぅっとため息をつく。
それを察したのか、円城寺は話を変える。
「ところで、その着物は、素敵ですね、」
「はい、これですか、、うすづうた、、という、お着物です。落葉のカルタを表しているのです。」
「そうですか、爽やかな風のようでもありますね、ちょっと見てもいいですか?」
円城寺は、朱音の背後にまわる。
「この帯も素敵ですね、」
「帯は、浪漫花、といいます。」
円城寺は、朱音の肩に手を触れてくる。
「それに、綺麗なうなじ、してますね、」
朱音のうなじに、ふぅーと息をかける。
そうされると、身体がぞわぞわ、っとしてくる。
なんだろう?嫌な感触ではない。
朱音の唇に、円城寺の唇が重なる。
朱音は、抵抗もせず、その行為を受け入れた。
それは、、伽羅の香りのせい、、、
しばらく、円城寺に身を任せた。
すると、、手が伸びてきて、襦袢の中に華奢な手が、、
「いやっ、ここじゃ、、、」
「それなら、奥に行こうか?」
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