第一章 淫靡

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朱音は、ひと通り話して、疲れたのか、 ふぅっとため息をつく。 それを察したのか、円城寺は話を変える。 「ところで、その着物は、素敵ですね、」 「はい、これですか、、うすづうた、、という、お着物です。落葉のカルタを表しているのです。」 「そうですか、爽やかな風のようでもありますね、ちょっと見てもいいですか?」 円城寺は、朱音の背後にまわる。 「この帯も素敵ですね、」 「帯は、浪漫花、といいます。」 円城寺は、朱音の肩に手を触れてくる。 「それに、綺麗なうなじ、してますね、」 朱音のうなじに、ふぅーと息をかける。 そうされると、身体がぞわぞわ、っとしてくる。 なんだろう?嫌な感触ではない。 朱音の唇に、円城寺の唇が重なる。 朱音は、抵抗もせず、その行為を受け入れた。 それは、、伽羅の香りのせい、、、 しばらく、円城寺に身を任せた。 すると、、手が伸びてきて、襦袢の中に華奢な手が、、 「いやっ、ここじゃ、、、」 「それなら、奥に行こうか?」
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