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ただし、死後、そのまま終わりでは、何とも使い捨て感が強い。
私は、創造物を肉体と霊体に分ける事にした。
肉体は、やがて朽ち果てて土に帰るが、霊体は残り、永遠に生きるとしよう。
さて、霊体の年齢は如何にしよう? 全員に好きな年齢を選ばせようか? ふむ、子供が極端に増えそうに思う。天国は、子供たちのものである。などと、誰かが言うかも知れない。
私は、想像を膨らませ、悦に入っていた。頬が弛んでいたと思う。最高傑作ができる予感がしていた。作品名は、ルーちゃんたちと相談して、人間とする事にした。
さて、人間を作るに当たり、先ずは飼育する場所がいる。あれこれ協議の結果、可愛い彼らには、無限の広さを与える事にした。それを空間と名付けよう。
もちろん、スペースを彼らが活用するには、気が遠くなるような年月を要するだろう。だが、その広さを実感した時、私の愛情の大きさを解ってくれるかも知れない。
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