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引っ越して、一つだけ良い事があった。それは、部屋が広い。今まで使っていた部屋の倍はある! せめてもの救いと思い込むことにした。
その日は荷物を広げてたら終わった。
翌日は、今度通う高校へ…。両親が車で送ってくれた…。
車まで、片道30分超えるなんて…、やっぱ帰りたくなった。
放課後に、先生に連れられ部活動を見学に回った。
この高校は、部活動が盛んみたいだけど…。
先に言い訳すると…。
引っ越しから転校の環境変化で、気分が滅入っていたんだと思う。
普段ならあんな事言わないのに…。
色々と見学して回っていた時に、ふと目に止まったのは…。
モップ(?)を持った女子の集団…。
「なんですかアレ? お掃除部ですか?」
その声は、それ程大きく無かったと自分では思わなかったけど…。
「見ない顔だね。」
と、モップを持った上級生らしいが私に…。
「私達を、お掃除部だなんてどの口が言うんだ!」
声に怒りがこもっている。
「ご、ごめんなさい…。」
圧に押され、謝っていた。
「謝るぐらいなら、最初から言うんじゃないよ!」
謝った事で更に怒りが増した様だ。
「あの、そんなつもりで…。」
「どんな、つもりがあったかなんて知らないけど…。」
と、口を継ぐんだ。その時、目は悪戯っ子になっていたのに、頭を下げていた私は気が付かなかった。
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