開幕

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「本気で謝るって言うんだね。」 「はい。本当にすみませんでした。」 「だったら、こっち来な。」 と、手を引っ張られた。 「先生。借りるよ。」  連れて来られたのは部室。なんの部かは判らないけど。 「こんな、もんかな…。」  ロッカーを漁って何かを用意した。 「これに着替えな。」 「えっ。」 「謝りたいんだろ。」 「はぃ…。」  声が消えそう…。  諦めて、用意されたものに手を伸ばす。 「着替え終わりました。」  それは、目の前の人とおそろいのジャージ(だと思う)。 「じゃあ、次はこっちだ。」 と、部室から出て行く。  案内されて行く先に、さっきのモップ持ってた人達がいる。その中の一人がこっちに気が付き、 「あれ、今時新入部員ですか?」 と、興味津々で聞いた。 「体験入部みたいなもん。」 と、私を連れて来た人は笑っい返した。 「なるほど。」  あちらも笑った。  目的の場所に付いたのか振り向くと、 「さあ、そこへ立ちな。」 と、促(うなが)された場所は…  そこは、その後の私の人生を変える場所!  そして知る、『氷上のチェス』と呼ばれるスポーツを!  私の運命の歯車が回り出す! 【カーリング】 によって!
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