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ヒューマノイドたちの中で、何かの枷がパキッと壊れた。
筒口を痩せぎすや、白衣の女や黒服たちに向け直し、
引き金を
引いた。
「うわああああああああっ」
燃えながら逃げ散る人間たち。
ヒューマノイドたちに守られながら美由たちが脱出にかかる。
「どういうことだっ。どういうことなんだこれは」
記慢の一部をなくしてる桜井~三号~はおたおたしながらついていくだけ。
と、ヒューマノイドの一体が、あの初老の男にも筒口を向けかけた。
が、美由が筒口と男の間に割って入った。
「駄目よ。この方は、私たちやあなた方のお父様なの。この人間だけは例外よ。覚えておきなさい」
「じゃっ、じゃあ母さんも!」
怪訝に桜井を見る美由だが、博士が頷くと了解した。
「桜井綾子さんも」
「ありがとう」
桜井通は美由に礼を言ったが、続けてこう言った。
「でもって君たちは誰だ」
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