01.幼馴染で先生で

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「それは、そうなんだけど……」  そうなんだけど……でも、私のことを好きだって言ってくれてるっていうのは嬉しいし、それに……どんな子なのか気になるじゃない。  当たり前のように興味ないでしょ、と言うゆきちゃんに……私は意を決して聞いてみた。 「……ちなみに、それって誰が言ってたかとか分かる?」 「わかんない」 「あ、そう……」  思わずガッカリしてしまう。そんな私にゆきちゃんは、どうしたの? と不思議そうに尋ねた。 「もしかして、気になるの?」 「え、いや……気になるというか……そのちょっと興味本位で……。すみません、嘘です。ホントはめっちゃ気になります!」 「何それ」  ゆきちゃんは可笑しそうに笑う。そして、理解できないと言った表情で私に言った。 「でも、好きな人がいるのに気になるもんなんだね。私はそういうのよくわかんないや」 「う……」  そう言われてしまうと、なんだか私が男好きのように思えてしまって、ちょっとショックを受ける。  ……そういえば、前に言ってた気がする。ゆきちゃんはまだ人を好きになったことがないんだって。     
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