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「もお!すっごく驚いたんですからね!」
俺は今、床に正座をさせられ、説教を受けていた。
「兄さんが倒れたっていうから急いで駆けつけてあげたのは誰?!」
「ベゼさんです」
「その時に異常がないかちゃんと確認してあげたのは誰?!」
「ベゼさんです」
「その後、車で家まで運んでベットに入れてあげたのは誰?!」
「ベゼさ…おっさんだよな」
「うぐっ」
こいつ…どさくさに紛れてやってないことを自分がやったことにしようとしやがったな。
「で、でもっ!その後にずっと看病してあげたのは私!そうでしょ?」
こいつは俺の体調が悪くならないようにずっと横に張り付いて冷えたタオルを頭に乗せていてくれたらしい。もちろんそれについてはとても感謝してる。
「ああ、だから本当に感謝してるよ。ありがとうベゼ」
「っ!…べっ別に?私はそれくらい構わないですよ」
なんで照れてんだこいつは
「そっそれよりも!兄さん……とっっても大事なこと、忘れてないですか?」
ベゼの空気が変わった。周りに黒い霧まで見える気がする。これ本気で怒ってるぞ。返答を間違えたら死ぬ……俺は直感でそう察した。
「あー……やっぱりあの…アレですか?」
全くわからない。どうしよう。
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