64人が本棚に入れています
本棚に追加
1ヶ月後には50以上の企業と締結し、座っていれば金が入ってくる状態だったそうだ。
しかし、それでハッピーエンドとはいかなかった。森の木を狙う盗賊がちらほらと現れ始めたのだ。当然と言えば当然だろう。無限に木が増え続けるなら、それを取ろうとする人がいるのも無理はない。困り果てた親父は、国王に森を保護してもらえないかと頼んだ。すると国王は快く承諾し、親父と国王からの許可を得た人間以外の森への立ち入りを禁止した。それでも盗賊が完全にいなくなったわけではないが、だいぶ数が減った。
国王から、他の知られていない場所に森を移設したらどうかという提案が出たことがあったが、親父の能力はその土地でしか使えないため、その計画は無理だ。検討の末、森の警備強化と【禁呪の森】がどうやって出来たのかを探る《点検士》が月に1回森を調査するということで話がまとまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最初のコメントを投稿しよう!