少女の願い

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二人が出掛けた。 ドアが閉まる音を確認して私はペタンと床に座り込んだ。 「痛い。」 たった今腫れ上がった頬を撫でながら日に日に黒ずんでいく自分の肌を眺めていた。 私はこの家から出てはいけない。 二人からそう決められている。 だから、今日も願う。 私を救ってくださいと。
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