0人が本棚に入れています
本棚に追加
ガシャーン!!
星屑が散らばるような音が響いた。
まさか、ついにいらっしゃったのかもしれない。
「神様、神様、私を救ってください。」
私は毎晩夜空に向かって神様にお願いしている。
私にはもうあなたしかいないのです。
お願いです。私をどうか、助けて下さい…。
そんな願いが今日こそは届きそうな予感がした。
「神様、神様、私の声が聞こえたのですか。」
『どうしたんだい?』
その声を聞いたとき私の心は爆発しそうだった。
振り向くとまさに『彼』は私の目の前に立っておられた。
私の心は躍る。
「あぁ、神様。ずっとあなたを待っていたのです。私をここから連れ出して下さい。父は私の頬を拳で何度も殴ります。私のお腹を何度も蹴りあげます。母は私に何度も熱湯を浴びせます。私の髪を掴めば壁に何度も頭を打ち付けます。父と母は私に早く消えてくれと何度も踏みつけます。」
『そうか、行こう。もう何も怖いことはない。』
神様は私の手をとって下さった。
「あぁ、神様。ありがとうございます。」
最初のコメントを投稿しよう!