聞き込み調査

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聞き込み調査

「結局男ってさ……何考えてるんだろう?」 「さぁ?そんなん私ら女にわかるわけないやん」 「だよねぇ……」 アラサーの女二人でどんなに考えてもなんの答も出ないまま、ひたすらチューハイを飲む。 酔って何もかも忘れたいのに、こんな時に限って全然酔えない。 こんな時に限って……というか、元々私は無駄にお酒に強すぎる、いわゆるザルってやつだ。 これくらいの量のお酒で酔うわけがない。 それがわかっている葉月は自分のペースを崩すことなく、明日の仕事に差し支えない程度にゆっくりと飲んでいる。 「あーもう、全然酔えないよ!一度くらい記憶なくなるほど酔ってみたい!」 「確かに志織がへべれけになってるところなんか見たことないなぁ。もっと強い酒頼むか?」 「そうする」 メニューを広げて何を注文しようかと考えていると、空いていた隣のテーブル席に二人の男性客が座った。 「おっ、偶然だな!」 声を掛けられてそちらを向くと、隣の席に座っていたのは営業部の三島課長と瀧内くんだった。
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