スマイル1・王様をビンタで成敗

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 適当に乾杯して、話をした。  腹が立ちすぎて、この男の言っている事が全く耳に入って来なかったから、どんな会話をしたのか記憶にすらとどめる事が出来なかった。  グラスが全然進んでないから、飲むように急かされた。  もう、本当に最悪。  仕方ないので、濃いブランデーのウーロン割りを口に流し込んだ。  お酒飲めない事は無いけれど、お酒の匂いをさせて施設に帰りたくなかったのに。 「なあ、ミュー」  名前を呼ばれたかと思うと、肩を抱かれ、更に耳元で囁かれた。「お前、処女?」 「えっ?」  何なの、この男!  突然、初対面の女性にそんなコト聞く?  フツーじゃないわ。  まあ、確かにこういう場だからそういう話、おじさんならするだろうとは思っていたけど。  あ・り・え・なーい!!  
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