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適当に乾杯して、話をした。
腹が立ちすぎて、この男の言っている事が全く耳に入って来なかったから、どんな会話をしたのか記憶にすらとどめる事が出来なかった。
グラスが全然進んでないから、飲むように急かされた。
もう、本当に最悪。
仕方ないので、濃いブランデーのウーロン割りを口に流し込んだ。
お酒飲めない事は無いけれど、お酒の匂いをさせて施設に帰りたくなかったのに。
「なあ、ミュー」
名前を呼ばれたかと思うと、肩を抱かれ、更に耳元で囁かれた。「お前、処女?」
「えっ?」
何なの、この男!
突然、初対面の女性にそんなコト聞く?
フツーじゃないわ。
まあ、確かにこういう場だからそういう話、おじさんならするだろうとは思っていたけど。
あ・り・え・なーい!!
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