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大抵の女性ならときめくような極上の笑みを湛えて、ヤツは言い放った。「お前、幾らだったらヤらせてくれる? 俺、処女好きなんだ。だって汚くねーだろ? 誰もツッ込んでねーんだから」
耳を疑った。
こんな事言ってくる男、本当にいるんだ。
「なぁ、ミュー、お前はい・く・ら・で・処・女・売・る・の?」
怒りで身体が震えた。
「俺みたいなイケメンとできるんだぜ? 最高だろ? しかも金貰えるんだからさ。ラッキーだろ! 俺がお前の事、買ってやるよ」
イケメンとか自分で言っちゃって、そんな男がイケてるワケないじゃない!
バカじゃないの!
しかもお金で女を買うって、本っっっ当に女をナメてるわ!!
金持ちだからって、いい気になるな!
お金で何でも解決できると思ったら、大間違いよ!!
私はキレた。
「・・・・ざけるな」
「はっ? 聞こえねーよ」
「ふざけるなっ、このセクハラ野郎っ!!」
バシャッ
ヤツの顔面めがけて、水割り用のデキャンタに入った水をぶちまけた。
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