スマイル1・王様をビンタで成敗

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 大抵の女性ならときめくような極上の笑みを湛えて、ヤツは言い放った。「お前、幾らだったらヤらせてくれる? 俺、処女好きなんだ。だって汚くねーだろ? 誰もツッ込んでねーんだから」  耳を疑った。  こんな事言ってくる男、本当にいるんだ。 「なぁ、ミュー、お前はい・く・ら・で・処・女・売・る・の?」  怒りで身体が震えた。 「俺みたいなイケメンとできるんだぜ? 最高だろ? しかも金貰えるんだからさ。ラッキーだろ! 俺がお前の事、買ってやるよ」  イケメンとか自分で言っちゃって、そんな男がイケてるワケないじゃない!  バカじゃないの!  しかもお金で女を買うって、本っっっ当に女をナメてるわ!!  金持ちだからって、いい気になるな!  お金で何でも解決できると思ったら、大間違いよ!!  私はキレた。 「・・・・ざけるな」 「はっ? 聞こえねーよ」 「ふざけるなっ、このセクハラ野郎っ!!」  バシャッ  ヤツの顔面めがけて、水割り用のデキャンタに入った水をぶちまけた。
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