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ちょっとみんなのお腹が落ち着いてきたから、焼くスピードを落としても良くなったので、焼き係を江里ちゃんに任せて、私は手持ちのカメラで子供たちの様子を撮影した。
王雅やガックンも撮影しようと思って、カメラを向けた。
丁度さっきまりなちゃんが持って行ってくれた、おにぎりとふかし芋を食べている。
「ガックン、コレ、美味いな!」
「ふおうでふね」
ガックンはアツアツのふかし芋を頬張ったものだから、上手く喋れなくて、顔をもの凄く歪めてハフハフ言っている。
「プッ、アハハハッ!! ガックンの顔、スゲー変な顔!」
その様子を見ていた王雅が笑った。
それは、私が今までで見た中で、一番、輝いていた。
最高の王様スマイルで、彼は笑っていた――
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