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「なっ・・・・さっきからバカバカ言いやがって! 俺様の何がバカなんだよ!?」
私の一言にカチンときたようで、大声で文句言われた。
「そういうトコロがバカだって言ってんのよ!」
私の方も子供たちが傍に居るのに、うっかり大声で反論してしまった。
「なにを――・・・・」
王雅が言いかけたところで、彼の着用しているジャケットの裾がツンツンと引っ張られた。見るとガックンが立っていた。
「ミュー先生、お兄さん、ケンカはいけません」
「ガックン・・・・」
みっともない所を子供に見せちゃったわ。王雅が絡むと、本当にロクな事にならない。
「二人とも、仲良くです! ね? はい、握手で仲直り。いつもミュー先生がやってくれます」
ガックンは小さな手で王雅と私の手を取り、お互いの手を握らせてくれた。
「これで、ケンカは終わりです。まりなお姉さんが、追加のお肉や野菜を持ってきてくれました。皆で食べましょう!」
私達の手を取り、ガックンに着席させられた。私と王雅の真ん中に、ガックンが座ってお世話を焼いてくれた。
優しいガックン、本当にありがとう。
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