スマイル16・王様とキス

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  「なっ・・・・さっきからバカバカ言いやがって! 俺様の何がバカなんだよ!?」  私の一言にカチンときたようで、大声で文句言われた。 「そういうトコロがバカだって言ってんのよ!」  私の方も子供たちが傍に居るのに、うっかり大声で反論してしまった。 「なにを――・・・・」  王雅が言いかけたところで、彼の着用しているジャケットの裾がツンツンと引っ張られた。見るとガックンが立っていた。 「ミュー先生、お兄さん、ケンカはいけません」 「ガックン・・・・」  みっともない所を子供に見せちゃったわ。王雅が絡むと、本当にロクな事にならない。 「二人とも、仲良くです! ね? はい、握手で仲直り。いつもミュー先生がやってくれます」  ガックンは小さな手で王雅と私の手を取り、お互いの手を握らせてくれた。 「これで、ケンカは終わりです。まりなお姉さんが、追加のお肉や野菜を持ってきてくれました。皆で食べましょう!」  私達の手を取り、ガックンに着席させられた。私と王雅の真ん中に、ガックンが座ってお世話を焼いてくれた。  優しいガックン、本当にありがとう。  
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