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ガックンのおかげで険悪にならずにすんだ私達は、バーベキューのお肉や野菜をお腹いっぱい食べた。
食事が終わった子供たちは、草原を走り回って遊んでいる。
後片付けを王雅も手伝ってくれるって言ってくれたんだけど、さっきも椅子に座ってぼんやりしていたし、お仕事の疲れも溜まっているだろうから、ゆっくり休んでて、って声を掛けて、休んで貰う事にした。
ありがとう、と素直に王雅は笑って、さっき座っていた同じ場所で、椅子に座ってのんびりしていた。
後片付けを終わらせ、王雅の所へ冷たいお茶を用意して運んだ。
暑いから、喉乾いたかもしれないと思って。
「王雅――」
声を掛けようと思って、慌てて口をつぐんだ。
彼は心地よい風に吹かれながら、うたた寝していた。
優しそうな顔で、子供みたいに気持ちよさそうに。
目が、反らせなかった。
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