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私は黙って王雅に近寄った。
何故、そんな事をしてしまったのか、今でも解らない。
王雅に惹きつけられ、吸い寄せられた。
心の底から愛しさがこみ上げた。
徐々に距離が縮まって、気が付くと王雅に口づけしていた。
――何やってるの、私ったら!!
慌てて離れた。
王雅、起きなかったわよね!?
きっと、真っ赤な顔になっていたと思う。体温が急上昇したもの。
恥ずかしいコトこの上ないわっ!
どうしてこんな・・・・私としたことが。今の、同意も無く、完全にセクハラじゃない!
セクハラ大王に、セクハラしちゃうなんて。
こんなの(失礼)が素敵だって勘違いしてしまうのは、この夏の暑さのせいよっ!
王雅が好きとか、そんなんじゃないの。
でも、ドキドキしている。
どうしてキスなんて、してしまったんだろう。
さっきのあの、最高の王様スマイルを見てしまったから、私はちょっとおかしくなっている。
絶対に、誰にも言えない。
輝く王様スマイルをこのまま独り占めしたい、って思ってしまったなんて――
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